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2012年度(社)古河青年会議所 理事長所信


2012年度 社団法人古河青年会議所
理事長 鈴木日出夫

はじめに

2011年3月11日に起きた東日本大震災により貴重な人命や財産が失われ、大勢の方の未来図が一瞬にして失われました。私たちは今の生活や青年会議所活動ができることの幸せを噛み締めなければなりません。生かされた命、その重みをしっかりと抱きしめて。
約60年前、戦後焼け野原の中青年が立ち上がったように、この震災という国難の時に60年前の若者に出来たことが我々現代の青年に出来ないわけがありません。この閉塞感ただよう日本において私たち若者が自分にできることを、明るく元気を出して行動していきましょう。

出会い

出会いは人生を左右します。人生に大きな影響を与える人物に出会うことができれば、その人の人生は輝くものになると思います。人生を大きく変える可能性があるのは人との出会いなのです。青年会議所はその出会いへと大きく寄与できる場所だと確信しております。新たな会員の入会が人を磨きあい、会を活性化させ、魅力ある団体として良い循環(スパイラル)を生み出すことが出来ると考えます。古河青年会議所がより魅力ある団体になることが出来れば、こちらから勧誘せずとも入会希望者が現れてくれます。
古河青年会議所の為に入会希望者を勧誘するのではなく、自分の為、その人の為を思い、本気で接すれば結果は自然についてくるはずです。

弛まぬ修練

ダイヤモンドを磨くことが出来るのはダイヤモンドだけであるように、人を磨くことが出来るのは人でしかありません。世界には研修ツールやチャンスが沢山埋まり、転がっていると考えます。それらに気づき活かすのも、気づかず損をするのも全ては自分自身なのです。会員個人の資質向上なしに、会の向上はないと考えます。それは青年会議所が輝き、地域が活性化するという考えからも個人の資質向上は飽くなき追求をしなければならないと考えます。ひとづくりこそ、まちづくりなのです。
正直現在、日本全国の青年会議所の会員減は純然たる事実です。その一つには魅力ある人材が不足しているのではなく、育っていないのではないでしょうか。ちょっと昔は「日本青年会議所に行ったらすごい人がいる」「あの委員長がいてくれたから俺は1年やり遂げられた」「ブロックへいけば勉強になる」よくそんな言葉を耳にしました。しかし今はどうでしょうか。私たち自らが積極的にならず、そんな方に会おうとするチャンスを逃してはいないでしょうか。青年会議所はやればやっただけ自分に返ってくるものです。自分自身も尊敬され、目標とされる人間になれるよう、研修を積み重ねていきましょう。

未来を託す者たち

情報や欲しいものが数年前まででは考えもつかなかった速さでインターネット、モバイルを通じて何でも手に入る時代になりました。
一見豊かになったように見える社会ですが青少年の「心」は豊かになったのでしょうか。核家族という言葉が出来てもう何十年にもなりますが、今の青少年たちは家族という言葉すらピンとこない子もいると考えます。自分だけの部屋、自分だけのテレビ、自分だけの空間。他人との関わりになんの興味を示さない思いやりのない自分本位な人間を作成する温床が、数限りなく子ども達を取り巻いています。
未来を考える役割をもたされた子ども達に人とひとの繋がり、思いやり、愛情を教え、感情豊かな子ども達を創造することは、現在という時間を背負って歩く大人として、大きな責務だと考えます。自分たちの地域に住む子ども達が笑顔で遊び、他人を思いやる優しい心を持っている。そんな未来を想像してください。きっと素敵な街や未来が出来るはずです。

公益組織としての自覚

蝶は美しい成虫になるのに蛹になります。大きく変化するには段階や苦労がついて周ります。
2010年、古河青年会議所は公益社団法人を選択しました。今私たちはまだ幼虫でしょうか、蛹でしょうか。それともすでに成虫した蝶なのでしょうか。
蝶になれたとして、私たちの目的は成虫になることですか。公益取得は目的ではなく、地域への公益性をもった活動とその持続です。取得のための全力投球ではなく、取得後、地域の為へ全力投球をし続けなければなりません。
私たちは取得を選択しているのです。「公益組織」として会員個人個人がそのプライドをもって活動していきましょう。

自分の住む地域

冒頭でも書いたように東日本大震災で多くの方が住む家を無くし、福島の原子力発電所の放射能の関係で遠い地域へ避難した情報はテレビなどですでに周知の事実です。しかし、多くの方が「故郷」としての自分の地域を強く思い、そこへ帰ってきたい、そこへまた家を建てたいという考えも強く持っています。
私たちが住むこの古河市も、自分たちにとって「故郷」なのです。その自分の愛する地域をより良くするのは誰でもない、この地域に住む我々であり、積極的に行動するのが私たち青年会議所なのではないでしょうか。そして「まちづくり」とは一体なんなのでしょうか。
答えは人それぞれ立場の違いにより欲するものは違ってきます。そのような表面的なまちづくりではなく、心の芯となる自分の居場所としての魅力ある「古河」を誰でもない、私たち自分自身で作りあげていきましょう。
「誰かがやるさ。」・・・誰もやりません。自らが行動しよう。
「誰かがやるさ。」・・・自分がその誰かになってください。
未来のために。街のために。自分たちのために。古河のために・・・・

感謝し、行動

仕事あってのJC。よく聞きます。家庭あってのJC。それもよく聞きます。
しかし、家族や職場にどれだけJAYCEEとしての自分は理解されているでしょうか。人間は未知なるものに興味を持ちますが、反発もします。家族の一人が入っている団体のことを知らずに、快くJCに送り出してくれる家族や会社の人間がいるでしょうか。自分がJC活動をしている時間にも会社や家庭は存在しています。そのことに感謝すれば、自分がJCで学んだことを会社や家庭に持ち帰り、反映しなければならないと思います。自分がいるJCを誇れてこそ、まちづくり、ひとづくりが出来るのではないでしょうか。
JCは結果をださない自己満足集団と悪い比喩をされることがありますが、良いものだけが結果ではありません。しかし我々の活動を知ってもらい、家族や会社の人に堂々と胸をはってJCに参加できるよう自らの行動に自信をもって活動していきましょう。

おわりに

古河青年会議所が設立されて33年。個人の年齢差はあるとはいえ、現役メンバーの多くの幼少期、青春期にすでに古河青年会議所は活動、運動していました。しかし、設立時の気高い思想や理想は残念ながらこの長い年月の間に薄れてしまっているのも事実だと考えます。
青年としての特権。若さ、行動力、無謀さ、勇気、情熱・・・。色々あると思いますが、今の私たちは失敗した時のことばかり恐れ、自由な発想から来る希望や未来を自らの保身のために自ら潰してしまっている気がします。真っ白な画用紙に、自由という名の筆で自分たちの考える明るい豊かな未来図を描いても、誰にも気後れする必要は全くありません。思い描いたら実現する。そんな単純に夢は実現しませんが、思い描かずに実現することこそ、決してないのです。
自分の行動に責任を持ち、積極的に行動することで古河青年会議所そして私たちの住む街がより良くなるよう全力で駆け抜けていきましょう。